【制作の裏側】甲府城南エリア開発に伴うプロジェクトについて
甲府市が進める「小江戸甲府 城下町整備プラン」の中核をなす2つの新設施設、「小江戸甲府 花小路」と「甲府市歴史文化交流施設 こうふ亀屋座」が、2025年4月19日にグランドオープンを迎えます。長期にわたる都市再生プロジェクトの一環であり、市のまちづくり戦略や観光振興政策においても重要な位置づけがなされています。
このプロジェクトにおいて、弊社は「まちなかに一貫した世界観をつくること」をテーマに、施設横断でのPRコンセプト設計、ブランディング、グラフィック制作、Web戦略、さらにはオープニングイベントの企画・運営支援までを担当いたしました。複数の運営主体や関係機関が関わる中で、情報・表現の一体感を保ちながら、戦略的な広報と来訪体験の最適化を図っています。
担当範囲とアプローチ
本プロジェクトにおける弊社の業務は以下のとおりです。
- 各施設を横断するブランドトーン・PRコンセプト策定・コピーライティングの設計
- キービジュアル制作、広報物デザイン
- Webサイトの構成企画・制作全般、施設予約システム会社との連携調整
- メディア向けPRビジュアルの提供(テレビ局・新聞社)
- オープニングイベント「こうふ十八番(おはこ)マルシェ」ブランディング・運営協力
それぞれに関わる関係各所・コンセプトが存在する中で、甲府のまち全体を舞台とする“連続した体験”として捉えることができるよう、視覚的・言語的な整合性をとる役割を担いました。
プロジェクトの背景と地域における位置づけ
甲府市では、2012年の「甲府駅南口周辺地域修景計画」以降、官民一体となった歴史景観の活用・整備が進められてきました。「小江戸甲府 花小路」と「こうふ亀屋座」の整備はその延長にあるものであり、甲府駅、甲府城、中心市街地を結ぶ回遊性向上の要として設計されています。
各施設はそれぞれ独立した機能とテーマを持ちつつ、まちの歴史文化やにぎわいを“連続して体験できる”空間として構想されました。その設計思想を広報・PRにも反映させ、弊社では“連続性と一貫性”をキーワードに、全体設計を支えてまいりました。
さらに甲府城南エリアのふたつの新施設に加え、北エリアにある「甲州夢小路」を含む甲府駅周辺全体のまちの回遊を前提に各サイトのコンセプトと関係性についての設定を行っています。
長期にわたる計画がかたちになるこのタイミングに、関係者の皆さまのご尽力への敬意とともに、地域の新たなエリア開発へのアピールに関われたことをとても嬉しく思います。
この場所が、まちにとって新たな日常を育む場として親しまれていくことを楽しみにしています。