「センスは知識からはじまる」
先日、アンティーク家具で内装を揃えたおしゃれなカフェのメニューを作らせていただいたときのコト。
アンティーク家具に合うように、アンティークやビンテージ風の装飾をあしらったデザインを社内初校でだしたのですが、そこでボスからのフィードバック。
デザインのあしらい同士が合っていない
わたしは、どういうところがあってないのか見当もつかず首を傾げてしまったのですが、いろいろと調べてみるとこんな記事に行き着きました。
ヴィンテージ デザインの時代ごとの使い方や特徴、無料素材のまとめ
(ビンテージのあしらいについてはもうすこし勉強をすすめて、今度まとめてご紹介したいと思います!)
一見似たようなビンテージ風のあしらいでもそれぞれ時代背景があるので、それらを同じデザインの中でごちゃまぜにすることで違和感が生まれてしまうということでした。
私はそういう知識がなかったために、「センスの無さ」に気づくことができなかったのですが、そこで以前読んだこちらの本を思い出しました。
「センスは知識からはじまる」
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。―Amazon内容紹介より
こちらの本の著者である水野学さんはクリエイティブ・ディレクターとして幅広いデザインに携わっていらっしゃるかたで、美術大学を卒業されています。
学問としてデザインを学んだ水野さんだからこそ、「センスは生まれついたものではない」といえるのかもしれません。
デザインにかかわる前までは、私もデザインやクリエイティブはもともとセンスがある人がするものなのかなと思っていました。
しかし、センスというのは知識の蓄積で向上していく。まさしく、今回私が学んだビンテージのあしらいについては「知識の蓄積によって得たセンス」ということなのだなと実感しました。
センスとは「物事を最適化する能力」
こちらの本では、デザインのようなクリエイティブに関する「センス」のお話もありますが、センスとは知識を蓄えることにより「物事を最適化する能力」であり、だれもが等しく持っているものだとしています。
たしかに、クリエイティブにかかわらず、スポーツ選手にも「センス」はありますし、仕事にも「センス」は必要になる場面もあると思います。
それらは生まれつき備わったものではなく、それぞれの「研鑽によって身につくもの」。
センスのいいスポーツ選手も知識や経験を積み上げているでしょうし、仕事でも同じことが言えると思います。
「センス」は蓄積した知識によって物事を最適化することができるので、デザインや仕事の質もさらに向上することができる。
(デザイナーには特に!)日々の勉強は欠かせないのだな、と自分に喝を入れ直す、ワタナベでした。