Web制作にかかわるブランディングとは?CSS Nite LP65 レポート#1
こんにちは、ワタナベです!
先日都内で開催されたWeb制作にかかわるセミナーイベントCSS Nite LP65に参加してきました!(1週間以上経過してしまっているのですが…)
今回は「ブランディングという切り口は、ビジネスとしてのウェブ制作において福音となりうるのか?」というテーマのもと、ブランディングに関してがっつりとしたセッションが組まれ、とても勉強になった1日でした。
ざっくりとしたワタナベのメモで各スピーカーの方のお話をまとめましたので、まず今回は1人目の出演者。
ブランディングを突き詰めたら店舗デザインまで任されるようになったアンティー・ファクトリーの中川直樹さんのお話のまとめです。
#1 広告代理店やコンサル会社に負けない!
東京のホームページ屋が実践する 「アイデンティティ・デザイン」の話
(ワタナベのスマホカメラの画質が終わっていてすみません…)
ブランディングはマーケティングの一部
・「ブランディング」
→本来は外部がやることではなく当人(自社内)でやるべきだが、
やり方がわからない場合などは制作会社やデザイナーがサポートする
・「ブランド」は長年かけて作り上げていくもの
意識を持って継続的に伝える活動をしておくべき
「築城10年落城3日」ブランド意識も同じ
・SNS=サイレントマジョリティーとノイジーマイノリティ
→ことばを発する人が全てのような感覚になってしまう
→ブランディングについても同様に1部の情報で炎上のようなものになってしまう
・基本的にブランディングがどういうことか理解することが大切
→企業が正しいことを続けていくことが重要
ブランドに沿ったデザイン
=ブランドのイズムや歴史やエッセンスに沿ったもの
ウェブサイトと実際の現場が同期を取れてないといけないね。
ウェブサイトやCMで、いくらターゲットに良い印象を与えても、現場がダメダメなら客は離れる。
色使いやコンセプトの統一を一気通貫でやらないと。 #cssnite— Naoyoshi Suzuki/鈴木 尚栄 (@naoyoshi_suzuki) November 16, 2019
・デザイン1案だけでじっくり作るためには?
→ブランドについてクライアントとじっくりと考えをすり合わせていく
クライアントに適したイメージは?フォントは?カラーは?
そうやって作り上げたデザインは適切なものになっているはずなので、「A案B案」の提案は必要ない。
良し悪しの軸を「好き嫌い」ではないものにできる
・クライアントによって時間や予算がない
→ブランドをビジュアライズできればそのプロセスによってデザインを提案できる
ブランドの意識が発生するメカニズム
イズム+コアコンピタンス(核となる強み、他社に真似できない部分)
=サービス製品やアフターサービスの提供
・提供に対して信用が生まれる
信用によって「また利用しよう」とまた提供があり、さらなる信用につながる
→積み重ねによって未来に対する信頼に繋がる
ユーザーの信頼を裏切らないように提供にする
「信用は一方向、信頼は双方向」
「信用とは過去に対して、信頼とは未来に対して」
「時代が続く=徳を積むこと!」By天皇陛下
→まさにブランドの考え方
「信用」は過去に対して
「信頼」は未来に対してアンティー中川さんのコトバがグッとくる。#cssnite
— 井水大輔 😎ウェブ解析士マスター (@ImiDai) November 16, 2019
インナーブランディングとアウターブランディング
・アウターブランディング=(外に対する)一般消費者向け
→会社概要のポスターやweb、サービスなど
・インナーブランディング=社内やそこにかかわる人向け
→理念ブックや社内誌や名刺
→社内に向けても意思統一のために重要
ブランディングデザインとは?
ブランドを世間に定着させる活動の総称
1.ブランドの定義づけ
2.ブランディングしていく過程を計画実行していくこと
3.クオリティコントロールし続けること
アイデンティティデザインとは?
アイデンティティデザインはブランディングデザインの中の一部
アイディンティティデザインからCI(コーポレートアイデンティティ)とBI(ブランドアイデンティティ)に
・なぜアイデンティティデザインが重要なのか?
制作でおこる様々なクライアントとの問題を解消するための共通言語の理解を一致させること
アイデンティティデザインを共通言語とする
→人に例える(マインド、見た目、行動)
→擬人化してパーソナリティを作りあげていく
→ホームページだけではなく広告やムービーやCMなどにも応用が可能
・色は?多い方がいい?
・フォントは?シャドウなどの効果は?
・写真は?きれい目?出し方は?角丸?
→ふわっとした全体のイメージだけではなく細かくビジュアライズしていく
→実際の資料集めを一緒にしなくても、クライアントとピンタレストなどで共有してもOK
・クリエイティブコンセプトをアートディレクターが分析してキーワードわけをしていく
→アートディレクターとしての知識が必要
・アイデンティティデザインの運用
→ブランドコントロール
→レギュレーション作り規定書をもとに年間のスケジュールなどキャンペーンを続けていく
感想
「ブランディング」とは何かという導入としてすごくわかりやすいセッションでした。
以前のCSS Nite in Kofuでお話していただいたときにもイメージボードのお話があったのですが、「それを地方や予算が無いクライアントさんにどうやって活かせるのか」疑問が残る部分でもありました。
中川さんのお話はすごく具体的で面白い…
小規模な個人経営のクライアントが多いのでサイト制作も50万前後が多くブランディングまで費用も期間もかけるのが難しい状況をどう打破するかが課題です。。#cssnite
— Sカオリ (@matenro_skaori) November 16, 2019
今回のお話で周りの受講者の方も同じことを思っていたようで、質問に上がりましたが、今回お話しいただいた内容を1から10まですべて実践できなくとも、ブランディングのプロセスを理解したうえでデザインを行っていくと、より良い提案ができるという部分でとても納得できました。
確かに、お客様のブランドがどのように構築されているか、意識してページ構成やデザインを作るだけでもより良いものができるのではないかと思います。
東京での手段と100%同じでというのは地方では難しいところがあるので、地方なりのブランディングのお手伝いの方法をBISCOMでも模索していきたいと思います。
レポート#2につづく…